Wherever I am

世界中どこにいても、自分らしく、わたしの目に映る世界の様子を、きまぐれに書き綴ります。

温かくて、丸い空間

という言葉が浮かんでくる、とてもとても居心地のいい空間でした。

 
StungTrengで知人がお手伝いをしているNGO団体MekonBlueを訪問したこの2日間。
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プノンペンから国道7号線を北に揺られること9時間、、、もはやラオス国境目と鼻の先にStungTrengはあります。

トイレ休憩でストレッチをし、思い思いに青空トイレを探す男性陣。
 
クメール語が出来ないとここまでコミュニケーションとれないか!と思うほど英語が通じず。バス停からミニアドベンチャーを経て、何とかメコン川沿いのホテルに滑り込みました。
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2日目、日本人スタッフさんと共にMekonBlue(Stung Treng Woman's Development Center)を訪問。

※MekonBlueの詳細情報はこちら。

About Us|MEKONG BLUE カンボジアの女性たちが手織りしたシルクストール、メコンブルー

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◎皆、就業時間の17時を回っても、自主的に機織りを続けます。感心・・・!
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◎一度捕まると逃れられない子ども呪縛 笑
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カンボジア人女性チャンタさんの思い描く理想のモノづくりへの想い、地元女性が自立的な生活を送るための献身的な活動の一部を垣間見ることができました。(残念ながらチャンタさんはプノンペンでの別件があり今回のワークショップには参加されず)

 

敷地内にはシルク織のワークショップ、織り手さん家族が住む住居地区、子供が通う託児所、作業後の織りさんが通う学校が設けられており、まさに職住近接が実現。

織り手女性たちは自分たちの製品作りをとても楽しんでいるように見えます。

自分たちの商品に、とても誇りや自信を持っているんだろうな。

 

織り手さん同士、ぺちゃくちゃおしゃべりしながら、たまに子供がじゃれてくるのをあやしながら、朝早くから夕方遅くまで機織りを続けます。

敷地内では養鶏、畑での野菜作りもされていて、コミュ二ティの中ですべてが完結してしまう、そんな世界。牛さんもうろうろ。(食べる用?乳用?畑を耕すため?不明)

 

子どもたちは朝の学校の時間が終わると、敷地内を縦横無尽に走り回り、時にカンボジアの気まぐれな雨に打たれながら、土いじりをしながら、元気いっぱい。子供の元気さは万国共通ね。

 

 子どもが水たまりに入って泥だらけになろうが、木から落ちて死んでしまったのか、地面に落ちている雛の死骸をつんつんしていても、お母さんたちはお構いなし。笑(少し気にした方がいいと思う)

 

全てがあるがまま、でもちゃんと、守られるべきものが守られている空間。

完全部外者のわたしですが、なんだかとても落ち着きます。

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雨季は雨が多くて嫌になっちゃうけど、緑が青々と色濃く茂り、なんてことないのっぱらも、とても綺麗。
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女性たちのワークショップから聞こえてくる笑い声、機織り機の音、子供たちが外を走り回る足音を聞きながらゆっくりと過ぎていく一日。
空の色の移り変わり、湿度の変化、気温の変化をしっかり身体で感じながら過ごす時間。
プノンペンに居たら味わうことができない、とても贅沢な時間です。
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一日の終わりに、悩みに悩んで購入したメコンブルーのストール。
この艶感、手触り。
カンボジアには数多くのシルク織ワークショップがあり、多くの商品が生み出されており、競合も多い世界。
販売を通じてきちんと生計を立てていくためには数々の越えなければならない壁があるのも事実だと思います。
女性たちの生活を守るため、チャンタさんはじめ、日本人スタッフみんなが苦心している様子を垣間見、メコンブルーの生産現場に流れている温かくて、まあるい時間のことを考えると、この商品は、わたしにとって、とてもとても特別なものになりました。
 
お蔭で、StungTrengからの帰路、死にそうなほど寒いバス車内(理解できない温度設定)でも、薄手なのに不思議と温かいストールがわたしを凍死から守ってくれました。
 
これからの人生、わたしが大切にしたい何か、を学ばせてもらった気がします。
 
プノンペンに戻ってからは、また、元の慌ただしい日常が待ってました。が、
自分の所属先での仕事が、間接的にも、StungTrengで出会った人たちの生活をより良いものにすることに貢献できるはずと信じて、より一層精進します。